痴漢と振り込め詐欺 

痴漢で逮捕されたって本当?

「○○警察です。ご主人を逮捕しました。」-いきなりそんなことを言われて信じろと言う方が無理でしょう。

「詐欺じゃないの?」-そう思うのが普通です。

 

振り込め詐欺が社会問題となっている今日、詐欺の可能性も念頭において対応する必要があります。以下では、電話をしてきた相手が本物の警察官なのか詐欺師なのかを確かめる方法をご説明します。

 

逮捕されたかどうか確認する方法

①着信履歴を確認する

まず電話機の着信履歴を確認してみてください。下4桁が「0110」になっていませんか?その場合は警察署からの電話である可能性が高いです。念のため、インターネット等で電話番号を確認してみてください実在する警察署の電話番号だった場合、ご主人は本当に逮捕されている可能性が高いです。もし、末尾0110以外の番号や、携帯電話、非通知からかかってきた場合は、詐欺の可能性が十分にあります。まずはご主人に連絡してみてください。ご主人とつながらない場合は、着信履歴に表示されている番号に折り返し電話し、どちらの警察署に逮捕されているのか確認するとよいでしょう。次に、インターネットか104番号サービスでその警察署の電話番号を調べてみてください。

 

②警察に電話をかける

警察署の電話番号がわかった場合は、電話をかけてみてください。最初に電話に出るのは受付の方です。この方は事情を全く把握していません。担当部署につないでもらう必要があります。一般的に痴漢を取り扱っている部署は、

・生活安全課保安係

・地域課

・刑事課強行犯係

のいずれかであることが多いです(警察署によって多少名前が異なることがあります)。まずは生活安全課保安係に電話を回してもらい、ご主人が逮捕されているのか確認してみてください。保安係の方で把握していない場合は、担当部署を調べてもらい、電話を回してもらいましょう。

担当部署がわからない場合は、留置管理課に回してもらってください。もし逮捕されていれば、留置管理課の方で把握しています(ただし、逮捕直後は把握していないことがあります)

 

警察は家族であっても詳しい事情を教えてくれない

ご本人が、実際に痴漢で逮捕されていたとしても、警察はご家族に詳しい状況を教えてくれません。ご家族は、ご本人が痴漢で逮捕されたということ以外ほとんど何もわからず、非常にもどかしい思いをされていることでしょう。これはあなただけではありません。どのご家族も同じ思いを抱かれています。警察としても捜査中の事件の状況を、ご家族に教える義務はありません。詳しい事情については、弁護士がご本人と接見して確認することになります。

 

 

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痴漢で逮捕された場合の初回接見